ときめく刹那に私は夢中だった~なにわ男子のデビュー発表に立ち会ったオタクの記録~

嬉し泣き、という言葉は巷で良く聞くけれど、普通に生きていて嬉し涙を流すような出来事にどれだけ恵まれるだろうか。

 


振り返ってみるとやはり、嬉し涙より悔し涙や悲し涙の方が多い気がする。そんな私でも7月28日は、紛れもない純粋な嬉し涙を流すことになった。

 


なにわ男子のデビューが決まった、これはその瞬間の記録だ。

 


会場で発表に立ち合い大号泣、その後の記憶を無くした後に友人らと喋り尽くして帰路につき、自宅で改めて配信の映像を観て一人で号泣、喋り尽くしたにも関わらず再び友人と通話を繋いで2時間会話をし、翌日は朝のニュース番組を総浚いしては喜びを噛み締め、深夜はANNを視聴。そんなことをしながら怒涛の数日間はあれよあれよと過ぎ去っていった。純粋な喜びと、喜びの実感、そしてこの先の希望溢れる明るい未来への期待を胸に、このブログを認める私は高橋恭平担、24歳女である。ふわりとした、吹けばどこかへ飛んでいってしまいそうな感覚を、数日かけて確固たるものに留められつつある今、デビュー発表の記録をつけていきたい。

 

理想的なデビュー発表

 

「なにわ男子」というグループ名が語呂合わせになる7月28日公演。

場所は横浜アリーナ、私の大好きな横浜アリーナだ。

1年半ぶりの有観客コンサートでサプライズ発表。

8.8で複雑な気持ちに苛まれた2年前のスト担兼任の私が報われたような最高のデビュー発表だったと思い返せば思い返すほど思う。

 


1年半前、京セラドーム大阪で行われた関ジュのあけおめコン以来のなにわ男子だった。コロナ禍という混沌とした1年半の間に、行くはずだった両国も中止になり、これまで配信のみのコンサートで何とかモチベーションを食い繋ぎ、ようやくの再会だった。結局二十歳の恭平くんに生で会えることもないまま時は過ぎ去り、本当に久しぶりのように感じる。推しと1年半も会わないなんて、長年オタクをやっているが初めてくらいの出来事だった。

 


そんな久しぶりの有観客でアリーナツアー、そして「なにわ」という名前になぞった7月28日公演もある、という状況下。その時点で誰でも「デビュー」の可能性を考えただろう。若しくは、デビューとまでは行かないが何かしら重大な発表があるのでは・・・?と。

 


そもそもJrでデビュー組規模のアリーナツアーをやるというのは、昨今のなにわ男子の活躍を見ていて感覚が麻痺していたけれど、相当な快挙だったわけで。ツアーの開催が決まった当時コロナの感染者が東京大阪で増加傾向にあったせいかその2都市は会場から外されていて、大阪ないんだ・・・と思っていた矢先に大阪の追加が決まって。その際に全公演MCをYouTube内で配信決定の知らせもあり、いよいよこれは・・・?まさか・・・?という期待が膨れ上がった。期待しすぎて何もなかった、が一番辛いのはSixTONESの結成日で痛いほど分かっていたので、自分のそんな期待は見てみぬふりを決め込んでいた。もしかしてなにわの日に何か・・いやまさかね。みたいな感じで。

 


その後色々な雑誌の表紙が決まり、4ヶ月もの長丁場で開催されるポップアップストアの「なにわのにわ」が決まり、7月28日という語呂に加えて翌日のANNのパーソナリティが続々と決まっていった。正直彼らに足りないのはもう「デビュー発表」だけのように思えてならなかった。それ以外の全てが、彼らには齎されているようで。

 


しかしその一方では正直、宮城公演の配信にて、MC内で行うゲームで点数を競う企画をやる、と知らされた時点で、期待しすぎたのかもしれないと思い直す自分もいた。単純にゲームの結果を共有するだけのための配信だったのか、と何処かで気が抜けていた。やっぱり期待のしすぎはよくないかもしれないと。それでもなにわのにわが16時という、昼公演終演に合わせた開場時間であるというのと、各所が「なにわの日」という日付に付加価値を付けているような盛り上がりを見せている事実に、並々ならぬ違和感を感じつつ、何も頭の整理をせぬまま当日になってしまった。

 


迎えた7月28日、久しぶりに会ったなにわ男子は、やっぱりキラキラに輝いていた。かわいい、かっこいいという感情よりも、「綺麗」という感想が真っ先に脳内に広がった。輝く衣装を身に纏い、ペンライトの海の上を歩む彼らは純粋に綺麗だった。やっと会えた、なんて喜びを抱えながら、お馴染みのオリ曲を楽しみ、夜這星のダンスに感動し、夏曲メドレーでテンションを昂らせ、夢わたしで泣いた。「一人じゃないから奇跡も掴める」という歌詞が私はとても好きだと再確認する。

 


ここまで淡々と、ではないがスムーズに進んだコンサート、迎えたMC。もしかして何もないかもしれないと座席に腰掛けた数秒は思っていたが、何やらメンバーの誰しもが知らない企画が始まり、おやこれは・・・と思い始める。ソワソワしすぎて番宣があまり頭に入ってこない。横では友人が「ねえこの流れでデビュー発表するんじゃないの・・・?」と不安そうに語りかけてきて「いや〜ないない・・・」と震えた声で返した。期待、していた。あの瞬間、確かに期待してしまっていた。

 


その後、公式インスタ、YouTubeチャンネル開設決定と続々とサプライズ発表が続く。メンバーの「知らんねんけど!!」の声を耳にしつつ、これは8.8で見たやつだ・・・と確信に変わっていく感覚を得た。まさに「進研ゼミで見たやつだ・・・」である。

 


そしてメンバーも、思えば同じように期待と不安とを胸にあの日を迎えたのではないか、と今現在冷静な気持ちで考える。これだけ各方面にお膳立てをされ、大きな仕事も決まっていき、デビューだけを夢に駆け抜けてきた本人たちの方が、私たちオタクより期待してしまう気持ちがあっただろう。そうして期待して、叶わなかった辛さは、私なんかより彼らが知っている。笑顔の裏に隠れた悔恨や悲しみを胸にしながら、それでも期待したくなる状況下だっただろうな、と。

 


会場全体が暗転する。

メンステのモニターには「最後まで声を出さずに見てください」の文字。こんなのもうデビューしかない、確信する他なかった。それでもメンバーの表情は硬かった。そうであれという願いと、もしも違ったら、という不安が鬩ぎ合っているような表情に見えた。目の前で起こっていることが信じられない、色んな感情を抱えた真剣な瞳。言わずもがな「ファンが期待している」という抱えきれないようなプレッシャーが、その背中にはのしかかっていたのだろう。あの独特の空気感、熱気の籠った横浜アリーナに、感じたこともないような緊張感が溢れていたことを鮮烈に覚えている。

 


2021年11月12日 なにわ男子

「CDデビュー決定」

 


大きなモニターに映し出される、ずっと見たかった輝かしい文字を目に焼きつけた刹那、私の視界は曇った。涙が自然と溢れて止まらなくなった。堰を切ったように溢れるそれは、メンバーたちの目にも同じように浮かばれていて、眼前の紛れもない幸福を味わう。どこか安堵を感じているような、決意を漲らせた強い眼差しに浮かぶ涙は綺麗だと思ったし、人目も気にせず7人で集まり、肩を組んで喜びを分かち合う彼らの姿をずっと見ていたかった。「デビュー」、その冠が彼らの頭上に降りることが幸せだった。そしてそんな運命の瞬間に立ち会えたこと、一生忘れないと思う。

 


どこで彼らは、運命の乗り換えをしたのだろう。

なにわ男子というグループが出来て、関ジュは大きく変化した。寂しい出来事、悔しい出来事、これまで沢山あったと思う。過去、他のグループに属してデビューを夢見たメンバーだっている。それでも今、「この7人でよかった」「この7人以外は考えられない」と思えるようになったのは、正しい運命だったからだと思いたい。色んな可能性が犇く中で、彼らは正しい運命に乗り換えて、導かれて、ここまで来たんだな、と。この7人でずっと笑い合える彼らでいてほしいと切に願った。

 


単独コンサートで、YouTubeで配信され、直後のなにわのにわや翌日にANNを控える中、メンバー達も知らされていなかったサプライズでのデビュー発表。ファンにとって理想形そのものの発表だった。こんなに恵まれていて良いのだろうかと感じられるほど。まさに一大プロジェクトだ。1月に大倉くんが滝沢副社長に持ちかけてから、温めていたサプライズと聞いて大倉くんにはもう頭が上がらないし、期待をぐつぐつ煮込ませて、発表のタイミングで徐々に確信に変えさせてくれた、愛のある企画に感謝してもしきれない。急に言われて「え!?」となるより「もしかして、もしかして...?やっぱり!」という感覚の方がより一層嬉しいものだ。私はこんなデビュー発表が見たかったんだよ、と2年前の8.8を振り返る。単独コンサートで、大好きな推しが嬉しさ100%で泣き笑うような、そんな姿が見たかったんだって。「皆のそんな顔を見る為に来たんじゃない」と重たい足で帰った8.8の思いが浮かばれた。コンサートの最後まで一人でぐすぐす泣いていた恭平くんが愛おしくて、この子がどんどん大きくなってキラキラの世界に羽ばたいていく未来をずっと見ていたいな、と純粋に思えた。

 


そんな最高のデビュー発表の後、Big  Shot!!でセンステに向かって駆け抜けていく姿で泣き、RUNの「止まらないで 止まらないでよ 僕らはまだ始まったばかりさ」という歌詞に泣き、Time viewの全てに泣いた。セトリが最早このデビュー発表に合わせて組まれたんじゃないかと思うほどに合っていて、素晴らしかった。Time viewの歌詞を少し小っ恥ずかしく思っていたあの頃の私はもういない。あの日あの瞬間あの雰囲気に最上級に応える良い曲に感じた。別の公演も入る予定だが、同じように涙するに違いない。

 


これからの未来について

 


昼公演後に行われた取材の動画を見た。

デビューについてまだ実感が湧ききれていない7人が、各々自分たちの目標、やりたいことについて目を輝かせて話している姿には希望しかなかった。薄暗い感情なんて彼らにも、私達ファンにも無いと思う。それくらいの勢いと、信頼感があった。「誰もが自分たちを見たら元気になれるようなヒーローになりたい」「原点は大阪、拠点は日本、視点は世界」「五大ドームツアーがしたい」「国立にも行ってみたい」「紅白歌合戦で白組の司会をしたい」明確に夢を、目標を語れる彼らの前向きなマインドと溢れる希望の閃光のような輝きが眩しい。彼らは彼らの為し得たいこと、全てとはいかなくても一つ一つ着実に叶えて、夢の舞台の階段を駆け上がっていくんだと思う。その姿を見守りながら時に笑って、時に泣いて、分かち合えたら幸せだ。ふと、その距離に寂しくなったら空を見上げよう。たくさんのまだ見ぬ景色を、7人で一列になって歩んでいくなにわ男子が、この先も笑顔と輝きに包まれていますように。そう願わずにはいられない。

 


改めて。なにわ男子、デビューおめでとう。

"「かっこいい」を真に受けて"ここまで連れてきてくれた、素直で一生懸命な高橋恭平くんのことがずっと大好き。世界で1番かっこいい。

 


なにわ男子のCDがお店に並ぶ、

夢のような光景を見るのが待ち遠しい。

そのうちユニットやソロの曲も出るんだろうな。

どんな曲になるだろう。

コンセプトアルバムを引っ提げてコンサートをする姿も見たいな。MVのオフショはジャニショに並ぶんだ。カウコンも7人で出られるね。

 


考えれば考えるほど、これからが楽しみで仕方がない。

本当に本当に、幸せをありがとう!

 


そして、ここまで読んでくださったあなたにも感謝を込めて。ありがとうございました。また何かあれば追記するかもしれません。